- しつ
- I
しつ【倭文】⇒ しず(倭文)IIしつ【失】(1)損失。 不利益。⇔ 得「得と~とを考え合わせて決める」(2)あやまり。 あやまち。 失敗。
「これに過ぎたる~やあるべき/十訓 10」
(3)欠点。 欠陥。 きず。III「呂律の物に適はざるは, 人のとがなり, 器(ウツワモノ)の~にあらず/徒然219」
しつ【室】(1)部屋。(2)官庁・会社などの, 組織上の一区分。 普通, 局・部・課という系列に属さない。「役員~」「開設準備~」「生活相談~」
(3)身分ある人の妻。 内室。「家康の~」
(4)刀剣の鞘(サヤ)。(5)二十八宿の一。 北方の星宿。 室宿。 はついぼし。~に入りて矛(ホコ)を操(アヤツ)る〔「後漢書(鄭玄伝)」より。 他人の部屋に入り込んで, そこにある矛を用いて, 主人を攻撃する意〕師の論・学問を用いて, 師を攻撃すること。 また, 相手の議論を利用して相手を攻撃すること。IVしつ【湿】(1)しめりけ。 しめったところ。(2)皮膚病の一種。 かいせん。 湿瘡(シツソウ)。Vしつ【瑟】中国, 古代の弦楽器の一。 箏(ソウ)の大きなもの。 柱(ジ)で調弦し, 弦をつまんで奏する。 二五弦のほか, 二三弦や一九弦などがある。VIしつ【質】(1)もちまえ。 生まれつき。「生得の~」「おとなしい~のお玉にはこちらから恋をし掛けようと/雁(鴎外)」
(2)内容の良否。 価値。「~より量」
(3)(ア)〔哲〕 事物についてさまざまに述べられる側面の一つで, ことに量に対するもの。 「どのような」という問いに対応する事物の在り方。 (イ)〔論〕 判断が肯定判断か否定判断かということ。 判断の質。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.